突然ですが、皆さん、人に言えないことはありますか? 恥ずかしくて言えないことの他に、バレたらまずいので言えないこともありますよね。浮気とか、はたまた犯罪とか…。
今日、私はこの場でこれまで人前で言えなかったことを告白しようと思っています。勇気を持ち、恥も外聞も捨てて、自らを曝け出す。いま心臓がバクバクしております。
実は私、これまで誕生日を誤魔化していたのです。本当は、生まれてもう2万歳になります。嘘です、それはウルトラマン。ちなみにウルトラセブンは1万7,000歳とのことです。
いやいや、今日はエイプリルフールだから許してください。誕生日を誤魔化していたのは本当です。戸籍上は4月2日生まれ。明日が60歳、還暦の記念すべき誕生日なのです。
でもこの世に生まれたのは実は3月18日。2週間以上も誤魔化しておりました。本当に申し訳ありません。と言いつつ、私がこの事実を知ったのも生まれて十数年が経った後のことです。
年末、家族で実家の大掃除をしているとタンスの引き出しから、へその緒が入った桐の小箱が出てきました。箱の表面には昭和三十八年三月十八日と筆文字で記されています。
横にいた母に何気に尋ねると、私と母を繋いでいたヘソの緒に間違いないとのこと。なぜ3月18日と書いてあるのかと問うと「そりゃ、その日に産まれたんじゃろうねー」と呑気な返事が。
これまで新聞や雑誌で、4月生まれで牡羊座の占い欄を見て、生きる指針にしていた私の人生は一体どうなるのでしょうか? 3月生まれで、かつ魚座ということになるわけですよね。
その時ほど母を恨んだことはありません。これは違法行為なのではないか、人に言うと犯罪者として親子共々逮捕されるのではないかと悩みました。そして心の内にそっとしまって生きてきたのです。
そして数十年が経過し、へその緒を切ってから60年。今日、皆様にお知らせすることを決意いたしました。(今日はエイプリルフールwww)
昭和の時代には、三月末に産まれた赤ん坊を、学年を繰り下げるために出生届を遅らせることは、よくあったことのようです。
それにしても2週間以上も役所に届けず、万が一病気や事故など私に何かあった時に、両親はどう対処するつもりだったのでしょう?
ま、そんなちゃんとした生活設計ができる親でないのは、彼らから遺伝子を受け継いだ私が一番よく分かっているのですけどね。笑