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紅まどんなと幸運な妻 〜185回〜

冬といえばみかんの季節です。こたつに入ってみかんの皮をむき、一房づついただく。懐かしい昭和の風景ですよね。今はこたつもあまり見なくなりました。我が家にもこたつはありません。

 

みかんの皮をむくと見える白い筋は「アルベド」と呼ばれ、ラテン語で「白」を意味します。みかんの成長に欠かせない重要な部分なのですが、僕が子どもの頃は食べると体に悪いとされ、1本1本ていねいに取っていました。

 

アルベドは、みかん全体へ養分を運ぶ役割を担っていて、食物繊維やビタミンPが豊富に含まれています。いつの頃からか、この白いスジを積極的に食べることで、栄養を摂ることができるとされました。

 

例えて言うと、運動中に水を飲んではいけないとか、足腰の強化にうさぎ跳びが奨励されていたのと似てますよね。エビデンスが科学的でない時代は、このようなことがたくさんありました。

 

僕の幼い頃に、こんにゃくを食べると盲腸にならないという説を信じて、やたらとこんにゃくばかりを食べていた僕の叔母は、ひどい急性盲腸炎になって緊急手術をしたことがあります。泣

 

先週の土曜日夕方、宅配便で大きな小包が届きました。僕も妻もAmazonで何かをポチった覚えもなく、なんだろうと送り主を見てみると「最幸のうまグルメ2024キャンペーン事務局」と書かれてある。

 

開梱してみると、オレンジ色に輝く「紅まどんな」が12個ずらりと並んでいます。紅まどんなをご存知ですか?愛媛県開発の柑橘で、2005年3月に品種登録されています。品種名は「愛媛果試第28号」w

 

僕が松山に勤務している時、JA愛媛の本部で新商品として食べさせていただいたことがあります。果汁が甘くたっぷりと溢れ、果肉もゼリーのようになめらかで、びっくりしたのを覚えています。

 

妻に聞くと、近所のスーパー「フジ」でキリン一番搾りを買った時、何となくアプリでキャンペーンに応募してみたとのこと。フジ×キリンビール共同企画〈ご当選商品〉A賞とお知らせに書かれていました。

 

いやいや、妻もなかなかやるなぁー。百貨店で買うと総額1万円はする商品です。こんなことで運を使いたくないと近所に幸せのおすそ分けをしようとする妻を制して、僕が毎朝1個丸々いただいております。笑