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紙飛行機

小学4年生の時から、誠文堂新光社の「子供の科学」を定期購読するようになりました。付録の紙飛行機が目的でした。

 

二宮康明さんと吉田辰夫さんが設計した「切り抜く紙飛行機」が、交互に隔月で掲載されていたと思います。あれ? 毎月1機づつだったかな? まぁ相当昔のことなので良くは覚えていません。

 

二宮さんの紙飛行機の多くは、飾り少なくシンプルで曲線の美しい機体でした。エンジンのないグライダーの雰囲気と言ったらいいのでしょうか。

 

初めてその紙飛行機を切り取って作り、家の近くの公園で飛ばした時、飛行時間の長さと、滑空する真っ白な機体の美しさに感動しました。様々な形の機体をたくさん作りました。部屋の中は紙飛行機だらけです。

 

5年生の時、連絡帳に将来なりたい職業について書いたことがあります。「飛行機の設計士」。担任の先生の返事は「もっと勉強して、難しい大学に入って特別な勉強をしないとなれない」と書いてありました。いや~、まさにその通りなんですけど。子供の夢じゃないですか。そんなに現実的なこと書かなくてもよくないかなぁ。

 

いえいえ、とてもいい先生だったんですよ。熱心で一生懸命で親切な。

 

6年生の時は「人間は何のために生きるのか謎だ」みたいなことを書いたことがありました。その時の返事も「ボ~と過ごしてちゃダメだ」とチコちゃんみたいな答えでしたね。まぁその通りなんですけど。なんだかなぁ。

 

とてもいい先生なんですよ、間違いなく。就職してからもよくご一緒してましたし。今日、公園の前を歩いていたら、そんなことを思い出しました。