書籍

夏休みに家族とともに実家に帰った主人公。少年時代を過ごした懐かしい公園で、忘れようとしていた思い出の欠片を見つけてしまう。記憶を氷解していくなかで、鮮明によみがえってくる罪の意識。黄色いカブトムシとは? その意味するものは? 傷ついた記憶をたどっていくと、そこには驚きの結末が待っていた。「いとおしいものを失うくらいなら、いっそこの手で壊してしまいたい」 話題を呼んだ前作の内容をさらに深め、新版としておくる。