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バカヤローと言うということ

「旧白洲邸武相荘」ホームページより
「旧白洲邸武相荘」ホームページより

もう5月も終わりますね。自粛生活を強いられ、ゴールデンウィークをお家で過ごした人も多いのではないでしょうか。緊急事態宣言も6月20日まで延長されました。ワクチン接種も遅れています。

 

政府に対する批判も噴出しています。オリンピックについても、責任の所在が不明確なまま開催に向け準備がそれぞれ進められている。開会式まで2ヶ月を切りました。大丈夫なんでしょうか…。

 

政治的なことに、このブログは触れないことをポリシーにしています。ただ民主主義国家に生きている以上、自分の意見を発信するのは当然のことと思って書いています。

 

ナチスは近代の民主主義憲法の典型であるとされるワイマール憲法のもとで合法的に誕生しました 。意見の多様性が欠けるとき、民主主義は民主的な手続きを経て自殺することもできる訳です。

 

インターネットの浸透により寛容さに欠けてしまったこの世界で、自分の意見を言うのはとても勇気のいることです。匿名の仮面をかぶった者たちに誹謗中傷される覚悟が必要だから。

 

みんなの顔色を窺って慎重に生きていくのは、とても疲れる。言いたいことも言えない、書きたいことも書けない、描きたいことも描けない、誰もが本音を隠しているように見えます。

 

白洲次郎がこう言っています。「人に好かれようと思って仕事をするな。むしろ、半分の人には嫌われるように積極的に努力しないと良い仕事はできない」

 

カッコいいです、白洲次郎。マッカーサーを𠮟りつけた男ですからね。ただ、あの時代は良かったと言われる御仁も多数いらっしゃるでしょう。今はそんなこと無理だろう…とねw

 

白洲次郎が仕えたのが吉田茂です。吉田元総理の「バカヤロー解散」は有名ですが、別に大声で「バカヤロー」と言ったわけではありません。

 

社会党右派の西村栄一議員との国会でのやり取りのなか、席に着くとき小声でつぶやいたのをマイクが拾ったものが大騒ぎになったと言われています。

 

昔からこの国では、一国のリーダーが「バカヤロー」と公で言えなかった。バカヤローばかりじゃないですか、この国は、今も昔も。匿名の仮面をかぶった多くのバカヤローども…。

 

間違っていると思う者に「バカヤロー」と言って何が悪いのでしょう。こんなこと書いている私も人から見ればバカヤローですから、ご意見無用。

 

もう一度、繰り返します。「意見の多様性が欠けるとき、民主主義は民主的な手続きを経て自殺することができる」このブログも炎上しないことを祈ります。笑