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会社を辞めるということ

ドクツルタケ 厚労省HPより
ドクツルタケ 厚労省HPより

昨日、一人の女性社員が会社を卒業しました。いわゆる定年退職です。子育てをしながら忙しい会社員人生を全うされたことに本当に頭が下がります。お疲れ様でした。

 

私は会社を2度辞めました。自発的に辞めるのと会社を定年退職して辞めるのでは全然違う。最近のアンケートでは入社した企業に居続けたいという新入社員が減っています。

 

企業に対するロイヤリティが低下している。というよりむしろ同じ会社でずっと働き続けるメリット自体が減っているということでしょうね。

 

私はこれまで2度も転職しているので、勤務先のロイヤリティについて語る資格はありません。確かに一昔前までは、同じ会社で勤務し続けることが「偉い」ことだと言われていました。

 

私の場合は、転職の時には必ず何らかの目的があった。その会社がイヤになったから辞めた訳ではありません。でもそんなことを主張したい訳でもない。イヤになったら辞めればいいのです。

 

逆に行くところがないので会社にしがみついている方がよっぽどカッコ悪い。次のステージに行くために辞める若者を止める権利などどこにもない。彼ら彼女らの人生なんですから。

 

会社が困るから辞めないでくれと言われる。これまでお前にいくら教育費を払ったと思ってるんだ、とかね。そんなこと知らんがな。留まりたいというモチベーションを創れなかった企業が悪いのです。

 

辞める社員ほど優秀なのです。行くところがあるんですから。行くところもないくせに、会社の文句ばかり言って働かないヤツらこそ、何とかしたい。毒キノコでも食わしてやろうか。笑

 

「ドクツルタケ」という白いキノコをご存知でしょうか。丸一本食べると致死量に達すると言われる猛毒キノコです。食用になる「ハラタケ」と見た目はそっくりです。

 

面接のときに「ハラタケ」社員と間違って採用したら最悪です。「ドクツルタケ」は食べると腹痛で嘔吐したりしますが、しばらくするとすっかり治ってしまうのです。

 

そして普通に過ごしていると、1週間くらいでその毒成分が肝臓や腎臓にまわっていくことで内臓出血を起こし死に至ると言われています。めちゃ恐ろしいヤツです。

 

優秀な社員を採用したと思っていると、だんだんと社内に毒がまわっていき、周りの社員をダメにしてしまう症状によく似ています。おそるべし「ドクツルタケ」社員。汗

 

これを読んでいる貴方も、自分は美味しい「ハラタケ」だと思っていても、実は「ドクツルタケ」なのかもしれません。人間、誰しも自分は優秀だと勘違いしているものですからね。ふふふ。