広島は今日も雨です。島根県には線状降水帯が発生していて警報が出ています。ちょうど１週間前の6月30日〜7月1日にかけて山口県では豪雨による大きな被害が出ました。
山口県美祢（みね）市を走るJR美祢線で橋と線路が崩落し、復旧の目処が立っていません。視察した村岡山口県知事は「これを機に廃止という議論になっていくことは認められない」と言ってました。
美祢線をご存知でしょうか？ 山口県山陽小野田市の厚狭（あさ）駅から山口県長門市の長門市駅をつなぐ、山口県を南北に貫くJR西日本の幹線で、沿線には秋吉台・秋芳洞や海上アルプスと呼ばれる青海島があります。
30日からの大雨の影響で厚狭川が増水し、南大嶺駅と四郎ケ原駅の間で川をまたぐ橋と線路が崩落。複数の箇所で線路の盛り土が流出して線路が浮いた状態になっています。
今年の春、3月に長門市で仕事があり、広島から新幹線経由でJR美祢線を使って長門市駅まで往復しました。新幹線と美祢線のつながりはかなり悪く、乗り換えに1時間ほど掛かります。
具体的にはこだま号が8:26に広島駅発→厚狭駅に9:22着。美祢線は厚狭駅を10:20発→長門市駅に11:25着。片道3時間、なかなかの長旅です。乗り換え時間に、厚狭駅を出て路面の喫茶店で朝食をいただきました。
厚狭駅の目の前に、ひらがなで「やよい」と書かれた喫茶店の看板も日光で変色し、いい感じです。店内はなぜか雛人形でいっぱい。3月13日と桃の節句もとうに過ぎた頃でしたが・・・
モーニングセットをゆっくり食べ、コーヒーをおかわりして、PCでひと仕事。とても優雅な時間を過ごすことができました。喫茶「やよい」、素晴らしい場所です。近所にあったらきっと通います。
中国地方の山間部に向かう鉄道の多くが廃線の危機を迎えています。広島県では可部線、芸備線、福塩線などのローカル鉄道がそれにあたります。沿線で生活している方にとっては死活問題です。
その日は、長門市駅から16時頃発の美祢線で帰途に着いたのですが、行きと違って高校生で満席、昼飯を食べ損ねてサンドウィッチを座って食べる姿を目の前に立つ女子高校生たちに見られて恥ずかしかった。笑
厚狭駅から乗った時はガラガラだった美祢線も、生活沿線地域に入り、人の移動が集中する時間帯では混雑する。ほとんど人が乗ってないだろうとの私の予想は外れたのです。
登下校時の在来線で食事などしているオジサンは普段いない訳です。満員の美祢線の車中、高校生に奇異な目で見られながら、サンドウィッチを缶コーヒーで流し込んだのも良い思い出。
美祢線が全線再開するのは当分無理かもしれません。また、あの長い乗り換えの待ち時間に喫茶「やよい」で雛人形を見ながらモーニングを食べる贅沢な時間を過ごしたいものです。
