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沖縄から帰ってきて想ふこと 〜149回〜

狭い玄関で邪気を祓ってくれます!
狭い玄関で邪気を祓ってくれます!

結婚20年を記念して夫婦で沖縄に行ってきました。最高気温25度。長袖シャツでは暑いくらいでした。山々の木々が本土とはまるで違う。やはり亜熱帯の植物群です。1月の景色とは思えません。

 

私は40歳で結婚したので、還暦でやっと20周年。50年目を金婚式と言いますが、20年目は磁器婚式(陶器婚式)というらしい。お土産に今年のラッキーカラーである青色陶器のシーサーを魔除けとして買ってきました。

 

名護の小洒落たショップで小さなシーサーをたまたま発見したのです。妻と一緒にいい顔をしたものを一つ選んでレジまで持って行くと、日焼けしたイケメンのお兄さんが「2つでセット売りしてる物なんですけど…。」と困り顔。

 

お兄さんが言うには、口の開いているのが男の子、口を閉めているのが女の子で、2体一緒に家を守るとのこと。男の子は邪気を祓って福を呼び込む役割、女の子は呼び込んだ福が逃げないようにする役割があるようです。

 

なるほど、寺社の狛犬と同じ阿吽(あうん)の形なんですねぇ。全く気づかんかったわ、恥ずかしい。家の門に置くことで、家全体に結界がはられて邪気が入ってこなくなるといわれています。

 

琉球王国時代からの風習かと思うと、明治時代から家々にも置かれるようになったようで、ちと風情には欠けますね。笑 シーサーって何だろうと調べてみたら、説もいろいろあるようです。

 

一般的にはシルクロードを通って中国に伝来した獅子(ライオン)が、15世紀くらいに海を渡って琉球王国に伝わり、現在のシーサーの形になったとのこと。(八重山方言ではシーシーと呼ぶ。)

 

金婚式の半分となる25周年は銀婚式と言って有名ですよね。我が家にやってきた青く可愛らしいシーサーふたりで、煩悩溢れる僕に近づく邪気を追い払ってくれれば、何とか無事に銀婚式までは迎えることができそうです。

 

金婚式となると、僕はもう90歳。そこまで生きている自信は全くありませんが、目標にしたいところです。ま、憎まれっ子は世にはばかると言いますし、お前なら大丈夫だろうと思われる方も多いことでしょう。笑

日が傾くとパーカーが要りますね
日が傾くとパーカーが要りますね